今年度の自然体験学習第1回目を、6月21日に実施しました。
梅雨の中休みの少し曇った天気の中、お父さんを含む20名の保護者の方と一緒に学校を出発しました。
ほとんどの人が初めての創造の森では、新緑の木々の香りや鳥のさえずりがみんなを迎えてくれています。
お祭り広場から、先ずは創造の森探検です。石段や丸太橋を怖そうに渡り、ヒノキ林からスギ林そしてみんなの小学校が見える展望台を通って約40分で戻りました。途中では大きく育ったウラジロの葉っぱやイガグリを見つけて、うれしそうに持って帰る子もいます。
第1回目のテーマは、“葉っぱの形”です。
育成会の方から説明を聞いた後、予め先生に渡しておいた“葉っぱの形見本シート”を全員が持って、同じ形の葉っぱを探します。
育成会の人達にも協力してもらい集めた葉っぱは、班ごとに大きなシートの上に貼っていきます。
どの班も個性的で素敵なシートの完成です。今まで、何気なく見ていた葉っぱにもいろんな形がある事を感じてくれたようでした。
第2回目の自然学習は9月に昆虫採集の予定です。
真夏を過ぎた森の木々は、子供達の目にどのように映るでしょうか。育成会のメンバーもそれを聞くのが楽しみです。
これからの1年間の季節の変化を、しっかり見て感じてほしいと思いました。
次回の夏の創造の森探検がとても楽しみです
前理事長の【育成会の生物多様性戦略のシナリオとしてガンピを育成し地元伝統産業名塩和紙のロマンを付加する】として始めたガンピ栽培から今年で9年が経ち、5月には育てたガンピから和紙ができました。
2014年10月樹木医の今井三千穂先生からガンピ種子の発芽から育成方法を学び、
11月には種子採集しガンピ栽培活動に取り組み、
2021年まで種子採集~苗の育成~植栽を行い2022年には枯れた所への補植をして一連の作業を終えました。
2023年4月現在は約500本が順調に育っています。
現在は和紙の原料として使える親指ほどの太さまで育ったガンピも見られるようになり、
5月のトライやるウィークでは名塩和紙学習館の実習生と育成会の実習生がガンピ採集を行いました。
この後、和紙学習館の実習生はこれを材料に紙漉きを学び、採集した時の草色の樹皮も模様に入れたおしゃれな和紙を実習指導員の方から育成会へ届けられました。
2007年育成会設立当初と比べ林内は明るく、園路には元々あったガンピが見られるようになり、それに付随する落葉樹などの木々が目立つようになりました。
植栽したガンピはガンピだけ育てるのでなく、森の生き物と共に生育できる環境に人と共に歩み、生物多様性戦略として機能するようになりました。
また伝統産業として役立てることができるロマンが現実になり、改めて皆様方のご協力に感謝申し上げます。
最終日は雨のため午前中は、杉板を電動糸ノコで整形して鍋敷きを作ったり
ドングリを使って可愛いクラフト作りをしました。
見本はあったものの、みんなの創造力を生かして、オリジナルのステキな作品がたくさんできました。午後からはロープを使って本結び、もやい結び、巻き結びなどを習い、最後は石畳という飾り結びもできるようになりました。
そしてトライやるの振り返りです。
木を伐るのも、森の中の自然も楽しかったという言葉が全員から出てきました。
カナヘビなど生き物を見た時、今まで嫌いだったチョウも次第に平気で見れるようになったなど、彼らなりにトライやるで何かしら森の事を知るきっかけになりました。
階段が続いている小鳥通りの手入れをしました。
階段は、落ち葉に埋め尽くされ、溝は落ち葉が溜まって腐葉土になり、そこへ植物の根が入って、取り除くのが大変でした。
生徒達は、頑張ってきれいにしてくれました。
みんなありがとう。
昨日に引き続き、常緑樹の伐採を次々にすすめ、最後は直径17cmほどのソヨゴの伐倒に挑戦しました。念のためにロープを掛けて倒れる方向を確保し、受け口を作ります。
斜面での作業なので、体のバランスが取りにくく、4人で何度も交代しながら
やっと大きな受け口が完成です。追い口を入れる1人を残して、3人は「倒れまーす!」という掛け声に合わせてロープを引っ張り、予定通りの方向に伐倒が成功しました。
枝葉の処理が終わった後で
この日の朝にみんなで作ったモルック遊びをやってみることになりました。
とてもカラフルなスキットルめがけてモルックを放り投げます。得点の方法が分かってくると、楽しさも倍増。一日中みんなよく頑張りました。