お祭り広場周辺からドンジリ通りの一部の草刈りをしました。
ここには、アリマウマノスズクサ、アリマグミと地域の有馬が付いた植物3種類のうち2種類が育っています。
アリマウマノスズクサは、有馬地域の山々では比較的見ることができます。
アリマグミも見ることができたのですが、生活環境の変化で山を利用する人が減少したことから木々が茂り、
日当たりが悪くなったことから生育が難しくなっています。
創造の森も、放置林であったことからアリマグミは今にも枯れてしまいそうでしたが、周りの木の枝を伐り、陽を入れることで元気になってきました。
草刈りを終えて一息ついた時にアリマグミを見ると、1㎝にも満たないサクランボを小さくしたような赤い実が生っていました。皆で1個ずついただきました。
グミ特有のエグミが無く、ほんのり甘味と酸味があり美味しいです。
沢山の実をつけたアリマグミは森の動物にとっても朗報です。
今年のテーマ:森の生き物や植物に触れて、四季の変化を感じてもらう
5月28日(火) 雨 小学校視聴覚教室にて
初めての創造の森探検に行く前の日、ゲストティーチャーとして学校へ招かれました。
子ども達に「森ってどんなイメージ?」と尋ねると、アニメや絵本に出てくる動物や花でいっぱいの森を思っているようでした。
そこで、中尾理事長から“創造の森”の様子を映像を見ながら話していただきました。さあ、明日の子ども達の反応が楽しみです。
5月29日(水) 晴れ
待ちに待った創造の森探検の日が来ました。
昨日から降り続いた雨もすっかりあがり元気に学校を出発です。
濡れた丸太橋や山道を登りヒノキ林に着くと、注意点を聞いた後は自由に森の中を散策しました。
育成会の人から、いい香りのするクロモジ(高級爪楊枝にする)や名塩和紙の材料となるガンピを教えてもらったり、
生い茂るウラジロの葉を飛行機のように飛ばしたり、子ども達の好奇心はどんどん広がります。
おまつり広場に戻り、ここではへび苺の真っ赤な実や、白いウツギの花や空洞になった茎、モチツツジのねちねちした葉っぱを触ってみるなど、その度に大きな歓声があがります。
小さな虫もたくさんいて、怖そうに触る子や遠目に見るだけの子もいました。
最後の質問タイムでは、活発に手が上がり不思議に思った質問が
どんどん飛び出しました。
自然に触れて興奮気味の子ども達は、どのように感じ取ってくれたのでしょうか?
これからの1年間の季節の変化を、しっかり感じてほしいと思いました。
次回の夏の創造の森探検がとても楽しみです。
木を伐ることに集中したトライやるは、今日が最終日で、
森でいろいろな楽しみ方がある中の一部分を楽しみました。
川向こうの孤立した人を助ける想定で1本ロープ橋を製作しました。
その前に育成会のロープワークの達人Yさん指導で製作に必要なロープの結び方を学んでから、24mm、10mmのロープを使って作り始めました。教えてもらったばかりなのに上手く結べない。まきむすび、ほんむすび、ひとえむすび、南京結び、難しい!!
Yさんに手つだっていただきながら、立派な橋が出来上がりました。孤立した人から渡りはじめました。とても楽しそう!! 私も渡りたかった!!
午後からは、地域のコミュニティホール・安心プラザで、育成会記念のプレート、ウグイス笛、それぞれのアイデアを生かしての木工作をしました。
そして、トライやるウィークの振り返りをし、生徒達は木を伐る、ロープワークを体験したことが森での活動に対してインパクトを与えたようでした。
この体験を元に、これからいろいろと学んでいく中で森林の大切さを記憶の中に留め、自らの行動の中に取り入れて欲しいと願っています。
最後に恒例のNさん手作りのコーヒゼリーをいただき解散しました。
陽射しは強いでしたが、木陰に入ると爽やかな日でした。
今日で木を伐る体験は午前で終わりました。
すっかり上手に木を伐ることができ、その様子を彼らの校長先生、理科を担当されて
いる先生が見に来られました。彼らの健闘ぶりにエールを送られ、写真を先生に撮っていただいて嬉しい笑顔で答えていました。育成会の活動を先生にご紹介させていただき、
環境学習を行うことができる環境が整ってきたことやガンピ栽培地もご覧いただきました。
午後からは、カマを使って小鳥通りの階段の草を刈り、落ち葉が積もって歩きづらくなっていた所を熊手できれいに掃きました。
今日でもう3日目を迎えた塩中トライやる。
今年は2人の女性参加だったが、その”静かな”奮闘ぶりを紹介しよう。
その前に、初日に学んだ「樹の安全な伐り方」を「おさらい」します。
樹を伐るということには、4つの過程があります。
第一に、「どの樹を伐るか?=”樹の選定=です」次に、「樹を倒す方向は?」
第3に、「どう安全に倒すか?ー伐採技術も含みます?」 最後に「倒した樹の処理」で終わります。
作業終了後の日誌では「受け口」「追い口」の感想が多かったのですが、それほど、正しい「受け口」「追い口」が難しく、かつ重要だ!と言うことが生徒にもわかってもらえたようです。
このような中で女性陣の2人は径10cmほどの中径木2本を初めてとは思えない力強いノコギリさばきで、見事にほぼ目標方向に倒しました。他の男子以上の出来です。切り口、方向など点数「100点」をあげて、拍手を送りたくなりました。
全体にノコギリさばきは「まずまず」となってきましたが、水平、平行に切ることは、山の斜面ではプロでも結構難しいのです。
良くできました。 ↓↓↓↓↓
もう一歩。 ↓↓↓↓↓
そんなこんなで3日目が終了し、山の作業は残り1日だけです。
明日の作業終了時に、「ああすれば旨く行ったはず」」「あそこはこうするべきだった」と言う反省が出たら「樹を伐る」ことに興味をもって貰った証ではないかと思います。
(少なくとも嫌ならこんな反省など出ないでしょう?)
そんな期待を抱かせた3日目の生徒たちの奮闘ぶりでした。
昨夜の雨のせいで、肌寒いくらいの朝を迎えました。
9時に集合した後、ラジオ体操で体を目覚めさせてから身支度を整え、元気に活動場所に向かいました。
今日から3日間は一日中、林内での整備作業となります。
結構キツイ労働になるはずですが、昨日座学で学んだ「森の大切さ」をを感じながら木を伐ってくれるでしょうか?
「中通り」に沿って、常緑樹(主にヒサカキ、イヌツゲ、ソヨゴなど)を伐るのですが
最初は木の種類を見分けるのも難しいので、育成会が指示しながら伐りやすい細いものから、ザクザク伐り進めていきます。
道具の使い方に慣れてくると、太い木に挑戦です。
倒す方向を決め、ロープを掛けて、受け口を作って
追い口を伐り進めて、周囲の安全確認をしながら「倒れるぞ!」の大声の次にはド~ンと木が横たわります。
「すごい達成感や!」とキラキラ目を輝かせる子どもたちの姿に
こちらも嬉しくなりました。
新緑の森での伐採作業は、木を伐るごとに初夏の日差しが地面に届くのが実感として理解できたことでしょう。
「森がこんなに清々しいなんて初めて知った!」とステキな感想が聞こえてきました。
とは言え、午後からは気温がぐんぐん上がって、さすがに疲れてきたので少しだけ早めに切り上げて、お祭り広場に戻りました。
後片付けの後は、日誌を書いて終了です。
お疲れ様でした。また明日も元気に頑張ろう。
今年も塩中2年の「トライやる」ウィークが始まった。
今日は午後から雨が降り出すとの天気予報だったので、
午前中の森の話や、樹の伐り方の事前の座学は午後に回し、
初っ端から山での「On the job training 」になりました。
「案ずるより産むがやすし」で、もちろん伐採技術はまだまだですが、そんなものは後からついてくるので、全く気にしていません。一番留意したことは「安全に作業を終え、無事に家に帰すこと」だけでした。
そのためには「樹を倒す前の声掛けをして、周りの安全を確認すること」でした。みんなその注意を良く守って「つたない」ながら作業をしてくれました。
今日はそれだけで育成会の会員は「満足です」。
午後は「安心プラザ」に戻り昼食後は講師による午前中予定していた「座学」です。
樹の伐採の仕方は、おさらいの形で短くまとめ、
その後「森はあらゆる生き物が生きていくうえでなくてはならない生命の源」と、「森の利用から豊か森りづくり」のテーマで話がありました。
要するに「物質循環」の基になる「森=樹」を守り、育てようとの話です。込み入った樹を伐り、明るい森にして、多様性を確保し、増やして森を守っていくことが育成会の目指すことで、それを後の世代に引き継いていくことです。
講義の後で、みんなの「日誌」見せてもらいましたが、概ね理解してくれており安心しました。
明日からはこの気持ちで作業をするか、しないかで各自の作業の意味も違ってくるでしょう。
今年の「トライやる」のスローガンは、「未来の自分」ですが、
今回のナシオン創造の森で理解したことを大人になっても持ち続けてくれたら育成会会員一同はこれに勝る慶びはありません。
「しんどかったけどま~おもろかったな~」と言う気持ちと、笑顔で、みんなの最後が締めくくれることを願いつつ初日を終えました。
街路樹では桜が満開、そして創造の森ではコバノミツバツツジが咲き誇っている素晴らしい時期に「創造の森で火おこし」を行いました。急な用件で欠席されたご家庭もあり
当日12名の参加者で始まりました。
参加者は創造の森の火の神ナシオン荒神から森を守ることを任された守り人達から森を案内され
その中でのクイズに答えられたならば火おこしの技術が伝授されるゲームを行いました。
一時間ほどの行程で守り人が森を案内し、植物、昆虫を紹介しました。
きれいに咲いた濃いピンク色のコバノミツバツツジの花の根元は甘いかな?
真夏に白い花を咲かせるリョウブの新芽のお味は?
す~っぱい スノキの葉っぱはいかがでしたか?
クロモジの枝の切り口からは爽やかな香り。
美しいものには棘があるナガバモミジバイチゴの白い5弁の花。
葉に字が書ける手紙の木のタラヨウ。
ウラジロのまん丸い新芽に隠された二枚の葉。
ウスタビガの繭。
クリの木で見つけたクリタマバチの卵が入っている虫こぶ。
6月頃に沈丁花と同じような黄色の花をつける和紙の原料のガンピ。
ガンピの樹皮は強靭で参加いただいたお父さんがおもいっきり引っ張っても切れないで、樹皮が幹から剥がれ、樹皮の白い部分が和紙の原料となることを知りました。
この中から3つの花の色のクイズが出ました。
正解はコバノミツバツツジのピンク色、リョウブの白色、ガンピの黄色の花で、全員が正解しました。
古くから伝わる舞いきり式の火おこしでは、挑戦したほとんどの方が発火でき、
こちらの予想をはるかに超える頑張りを見せてくれました。
自分で起こした火で焼いたマシュマロの味は格別! いくつでも食べれそうでした。
火起こし体験の後は、恒例のカレースープでお昼ご飯です。
暖かな日差しの中で、竹とんぼを飛ばしたり、もう一度火おこしをやってみたり、大人はコーヒーをいただいておしゃべりをしたりと
本当にのんびり過ごすことができました。
ナシオン荒神も森の中で、皆さんがまた来てくれるのを待っていますよ!!