本日 曇りで雨予報でしたが、予定通り作業をしました。
この作業は棚田の貴重種アリマグミがナナミノキの茂った枝のため、「光」が十分あたらず成長が阻害されているのを改善するためです。
これまでの育成会の作業で一番困難で、危険な作業で時間もかかりました。
ナナミノキは棚田の崖の端にせり出して立っていること、かつ枝が上方に広がって切るための足場確保が必要なこと、切った枝がアリマグミを直撃しないよう考慮する必要があることなど2重、3重の困難が伴いました。
男性陣2人でまず足場作りから始め、安全ベルトをして伐り始めましたが、平地での作業とは大違いで体の位置や、向きが思うようにならず、無理な姿勢で鋸を使ったため余計に体力を消耗しました。
それでも陰になっていた枝を6本伐ると、アリマグミの上の空が見えるようになりました。
天気が良ければ光がアリマグミに当たって、今年は葉も茂り、元気を取り戻すでしょう。
雨が降り始めたので、残念ながら伐った枝の処理はできず次回の作業日にすることにしました。
プロなら色々な道具、機械などあり安全に、効率的に作業出来るでしょうが、我々ボランティア団体ではすべて人手作業のため安全面への配慮が特に必要で、今回は良い経験、勉強になりました。
数日前には雪がちらつくなど、春は足踏み状態ですが
森の中でヒサカキの蕾がビッシリ膨らんでいるのを見たり、鳥たちがせわしく動いているのを見ると、何だか元気になります。ウグイス、ジョウビタキ、トンビ、シロハラもいました。
今日は3月の第3木曜日です。
毎月第3木曜日は、「三木会」と言って植生調査や、生き物観察をする部会の活動日なのですが
本日は、森を育てる部会で整備中の区画で常緑樹の除伐作業しました。
参加者は8名。
↑↑ Sさんは、入会1年ですが、すっかり育成会の重鎮です。
ハードな作業を進んで片付けていただき、本当に頼もしいメンバーです。
いつものように伐採木はきれいに積み上げて、お昼に解散しました。
身を切るような寒さの朝、今年度最後の創造の森での学習が実施されました。
今回のテーマは「生き物の冬の過ごし方」です。
今回も保護者の方に参加を呼びかけたところ、お父さんを含む25名の申し込みがあり、子ども達の列にお母さん方も入っていただき、出発です。
創造の森の入口を入ると、二三日前に積もった雪も解け、ひっそりと静かな森に子ども達の元気な声が響き渡ります。
子ども達の第一声が、「わー!前と景色が全然ちがう!」。でした。秋には色とりどり葉をつけた木々で豊かだった森も、木々は葉を落し今はひっそりとしています。
冬の虫探しの注意点を聞いたあと、いよいよスギ林での虫探しスタートです。各クラスでシートを広げてその上で土や腐葉土をふるいにかけて、卵や幼虫を探します。
私達の心配などよそに、朽木の中でじっと冬眠している虫たちを次々と見つけてきます。
クシヒゲムシの幼虫、コクワガタの幼虫や冬眠中のカエル・・・等、シャーレの中は見つけた虫でいっぱいになりました。アッという間に時間は過ぎて、動かした石や土を元に戻しておまつり広場に移動しました。
広場に戻ると、お楽しみの“おにぎりタイム”です。小鳥のさえずりを聞きながら、おいしそうにおにぎりをほおばっていました。
その後、クラスごとに顕微鏡で虫や卵を見てまたまた歓声です。虫こぶやヤブツバキのつぼみをカッターで切って断面を顕微鏡で見ると、何枚も葉を重ねた中に新芽や花がじっと春を待っている様子がはっきりと見られました。
今回も質問タイムを取りました。
・落葉は春になったら、どうなるの?
・虫はなぜ他の虫を食べるの?
・木の光合成とは?
子ども達の疑問は次から次へと出てきます。
春5月に始まったこの自然学習では、それぞれの季節を肌と足でしっかり感じ取ってくれたのではないでしょうか。
3年生での自然学習は今回が最後なので、今回見つけた卵や幼虫が成虫となって創造の森で飛び回るのを見せてあげられないのがとても残念ですが、創造の森はみなさんのすぐ近くにあります。
イベント等の機会があれば、是非森の虫たちや木々に会いに来てほしいと思います。
今日の創造の森はうっすらと雪が積もっていますが、予定通りに定例活動を行いました。
何種類かの動物の足跡を見ながら7区に向かいます。本日の参加者は少なめの5名。
今年度は創造の森の一番奥ともいえる7区の整備を実施しています。
ここは手つかずのエリアのため、毎回毎回ひたすらヒサカキやソヨゴなどの常緑樹を伐っています。
3時間ほどの活動で、ずい分明るくきれいになりました。
7区の隣は昨年度に整備をした4区です。
真っ暗だった森がこんなに気持ちの良い場所に生まれ変わりました!
あ~気持ちがいい。 活動が終わる頃には雪もすっかり溶けて青空が広がっていました。
2月6日 および8日にわたって、ホワイトボードの三脚を
ヒノキ(写真の一番左の脚)クロバイ(同右側)アラカシ(真ん中)の細い樹で作りました。
ホワイトボードの下辺の高さは地上から1m です。そしてホワイトボードの縦の長さが90cmですので、天辺は1m90cm の高さとなります。
脚を作るのに苦労したのは、真っ直ぐな、直径5cmほどの太さの樹を探すことでした。
森の中をあちこち歩きましたが、樹高が2m50cmほどの真っ直ぐな樹はありそうで、なかなかありません。斜面、他の樹との競争、光の当たり具合、樹種の性質などあるのでしょう。
一つ良い勉強をしました。
ホワイトボードは東山台小3の自然体験学習や、色々な場面で使えるので、楽しみです。
育成会は冬眠しているのでは?とご心配いただきましたが、元気に活動しています!
今日は来週13日(月)に実施される東山台小3生の自然体験学習の準備をしました。
「生き物の冬のすごし方」ということで、主に虫を観察するのですが、この時期に動いている生き物はほとんど見当たりません。
寒さと乾燥から身を守るために、樹皮の間、落ち葉や石の下、土の中にいることは知っていても、いざ探してみるとクモや小さな虫がいましたが、大きいサイズの虫は見つかりません。
きっと子供たちの方が上手に見つけてくれるでしょう。
生き物を探すフルイ、スコップ、ピンセット、シートなどの準備もでき、
森の中でホワイトボードが使えるように、ボードを固定する台を育成会のIさんが作ってくださいました。ボードは観察の後に生き物の説明に使ったりします。
これで準備万端整いました。
あとは、生き物たちが寒い時期にどうして過ごしているのか、育成会も子供たちと一緒に観察しましょう。