台風の影響で雨が心配された9月12日(月)、2回目の自然学習“夏の昆虫採集”が実施されました。
手に虫捕り網と虫かごを持った元気な子ども達に加えて、お父さんを含む25名の保護者も参加され、にぎやかに創造の森へ出発しました。
1列に並んで、おまつり広場からスギ林へ進むと、きれいなキノコを見つけたり、緑色のイガがかわいい栗を見て、春に来た時とは違う木々の様子に度々足が止まります。
昆虫採集広場に到着後、採集の注意点を聞いていよいよ自由に虫を探します。
今年はチョウやトンボが思ったより少なく、カマキリやオンブバッタやショウリョウバッタが多かったようです。草むらを飛び交う虫を追いかける子ども達の元気な歓声が青空に響きわたります。
どの子もつかまえた虫をそっと持って、おまつり広場に戻りました。
そして、つかまえた虫の名前を調べたり、顕微鏡で見たりしました。
バッタだけでも、種類が多くて見分けるのが大変です
最後は、質問タイムです。
「聞きたい事がある人いますか?」の声に、何人もの手が上がりました。
・ バッタは何を食べるんですか?
・ 緑色と茶色のバッタは何が違うんですか?
・ カマキリのエサは何ですか? など次から次へと質問が続きました。
今日は採集した虫を育てられる人だけは持って帰り、それ以外の人は森に返してあげて、学校への帰路に着きました。
次回は、秋の創造の森探検です。その頃には、森の様子もすかっり変わってまた子ども達を驚かすことでしょう。
毎回空模様を気にしているサマーフェスティバルですが、今年は昨日までの暑さが遠のき、薄曇りで程よい気温となり、参加者も協賛者も大いに盛り上がったようです。
我が「ナシオン創造の森 育成会」の活躍ぶりと周りの様子を書いてみました。フェスティバルに
来れなかった人も少しでもその雰囲気を味わっていただければと思います。
<その1>
先ずは午前中に、決められた場所に店舗用のテントを張ります。昔は結構大変な作業でたが、いまは折り畳みの骨組みを組立、テントを上からかぶせて終わりです。あっけないほど簡単でした。
その頃、カレーチームは100皿分の材料の買出しに業務スーパーに車を走らせました。
戻るとすぐに、カレー作り。
今年はナシオンホールの厨房の業務用ガスコンロで大鍋2つが満タンになるだけのカレーを作り、安心プラザで4升2合のご飯を炊きました。
<その2>
3時ごろより材料、資材を運びこみいよいよ店の飾り付け開始。
後で思ったのですがどうも「育成会」の店舗は飾り付けが寂しくお客様の目にとまりにくかったかな~と感じました
(会員の謙虚さが出たのか?)
(はいそうです。来年はど派手にやりましょう( ゚Д゚) かげの声)
<その3>
いよいよ16:00 となり、広場ではバルーンのリリースがありました。それを合図に販売が開始されました。
思った以上に出足は良くありません。カレーは、17:00ごろまでお客様は少なく、木工作品もぽつぽつと来るだけです。
お客様のこの時間の心理状況を考えると、まだ夕食には早いし、財布の中身と相談しながら買い物はあちこち見て歩き「しっかりと品定めした後で」と言うことでしょうか(全くの私見です)?
その証拠に17:00過ぎになるとカレーを買って腹を満たす人が出てきたようです。
一方、木工作品は常連さんも多くいて、平均的にお買い求めして頂きました(今年は100円均一ではなくて、100円から幅広く値段を決めましたので、大人から子供さんまで平均した層の人に
購入していただきました)
<その4>
今回木工作品の販売で一番驚いたのは、「竹灯篭 たけとうろう」(竹筒に穴をあけ、中のろうそくの火が穴から漏れる明かりを楽しむ)を一番高値に設定して18:15ごろ火をともしてテーブルに置いた途端、小学生の女の子2人が「これください」と言ってきたことです。
竹灯篭(たけとうろう)
また、ある男の子に「お小遣いいくら貰った?」と聞いたら、2000円近い答えでした。(因みにこの子は何度も店に来てどれを買おうか迷っている様子でしたが、最後は「これにする」と言って、財布から大切なお小遣いからお金を渡してくれた姿が印象的でした。)
<最後に>
今年もカレーは18:18に完売しました。
また、木工作品も90%以上の売れ行きで、完売といってもいいでしょう。
会員の尽力と、お客様のご愛顧に改めて感謝するとともに、来年はもっと進化した「育成会」をお見せしたいと、新たな気持ちをもっています。
ご期待のほど!
8月10日(水)サマーフェスティバルに向けて昨年と同様に森のめぐみの樹木の枝、果実などを使い木工作をしました。
作品は昨年と同様ではなく、進化した作品が出来上がりました。
毎年作っているとアイデアも技術も進化するのでしょうか?
作業も皆さん手際良くあれや、これと材料を集め、見つけて思わぬ(と言うか思っても見ない)作品を作る人もいました。
やはり、大勢でワイワイ言いながら作るとアイデアも出てくるようです。
会員N氏の奥さんからは、かわいい作品も寄せていただきました。
(でも、昨年と全く変わらないのは、女性たちのたわいもない「ペチャクチャ」です。これは進化しないのでしょうか?因みにブログの筆者は、男性です )
出来上がった作品は、サマーフェスティバルの「ナシオン創造の森 育成会」のブースで
\100~\200~\300で、昨年好評のカレーと一緒に販売予定です。
お気に入りの木工作を見つけて、自然の「なごみ」「癒し」を味わって下さい!
たくさんのお越しをお待ちします。
和紙の材料となるコウゾやミツマタは栽培が容易ですがガンピの栽培は難しく、野山で自然に育ったガンピを採取して使われています。昨年9月のブログでもご紹介しましたが、この気難し屋のガンピを育てるようになった経緯をお話しします。
ナシオン創造の森でも陽当たり良く、水はけがいい尾根に近い所には所々ガンピが育っていますが、昔は現在よりも多く育っていたのではないかと思われる出来事がありました。
7年前に育成会の管理手法をデータで示すことができるように調査地を三か所設定しました。
皆伐区画一か所、常緑の植物を取り除いた区画二か所です。2年目の調査に入った頃に落葉の植物だけ残した一か所からガンピ稚樹110本が出現しました。これには驚きました。
昨年ガンピ栽培講習会でお世話になった今井三千穂先生に一昨年10月に見ていただいたところ、根から出現した稚樹であり、以前はガンピが沢山育っていたことが解りました。和紙の材料として使っていたかは別として、ガンピに適した環境であることが理解できました。
このようなことから前理事長の提案で木を伐って森を明るくするだけでなく、和紙の材料であるガンピを育てることをしてはどうか。と夢のような話をやってみようということで種子から発芽、生育とすすめてきました。
現在260本の苗木が育ち、尾根では約0.4haを整備し来年はここに移植する準備を進めています。
この暑い中で森の木の下で2年目のガンピ苗木は元気に育っています。
きょうも早朝に水やりにいきました。
定期的に水やりをしているのですが、森の中に入ると、いつも何かしら興味を引き付けられることがあります。
苗木が育っているすぐ傍でも、アベマキからでる樹液に図体の大きいカナブン、スズメバチ、サトキマダラヒカゲ、小さいアリまでが群がっています。こんな中で人の手で育てられたガンピもいずれ森の様々な生き物と共に育ち、和紙の材料として利用できるようになればと夢に向かって少しずつ歩んでいます。
今日は、定例活動の日です。山に入るドンジリ川沿いに「ヒメコウゾ」の樹がいっぱい生えていますが、そこでカミキリ虫を見つけました。
「ヒメコウゾ」の若い樹皮がところどころ食われていました。
捕まえてみました。
カミキリムシと言えばイチジクなどに付く「ゴマダラカミキリ」しか知りませんでしたが、図鑑で調べたら「クワカミキリ」でした。
広葉樹に集まり、若い樹皮を食べ、触角はゴマダラ模様で、背面は灰黄褐色をしており、前翔前方にコブ状の小さな突起があるとのことです。
まさにぴったりの形態でした。オス、メスの区別はよく判りませんが長い触角をもつものと、
体もそれほど大きくないものの2匹いたので、多分オス、メス両方でしょう。
(写真は「オス」ではないかと思います。)
今日は、スギ林の中で作業をしました。
以前キンランが見られた所でした。また見ることができるようになればと、積もったスギの落ち葉やコシダを取り除きました。
スギ林というと多様性が低いようにおもわれますが、ここは、適度な陽と湿り気があり、春から初秋にかけて草花が見られ、私たちが楽しみとしている所でもあります。
まっすぐ高く伸びたスギが並ぶ林床をきれいにするだけで明るく感じました。
林床植物を維持し、消えてしまったキンランが見られる日を楽しみにしています。
そして、もう一つ、モリアオガエルも帰ってきてくれることを願っています。