毎年恒例のヤキイモ大会です。
おかげさまで、いつも参加申込みが殺到するので、今年は初めて抽選制を試みました。
ところが、いざ抽選箱を目の前にするとなんだか心苦しく、悩んだ末、工夫して48名の申込者全員に来ていただこうということになりました。
大荒れのお天気が続いた後、小雨が少し残っていましたが日差しも出始め、暖かな朝を迎えました。
育成会は8時ごろから役割分担して準備を始めました。チームワークはバッチリです。
9時を過ぎるとかわいい子供たちが続々とお父さんお母さんと一緒に森にやって来ました。トライやるウィークの時に育成会で活動した中学生も来てくれました。
ヤキイモが出来上がるまでの間には「伐採体験」「木工作」そして新プログラム「焼き板キーホルダー作り」の3つのグループに分かれて活動しました。
「伐採体験」には7名が参加し、準備体操に続き、剪定鋏、ノコギリの使い方、樹木の切り方、倒す方向、枝葉の整理の仕方などを体験してもらいました。「トライやる」の中学生も含めてみんなさわやかな汗をかいて、貴重な体験をしてもらうことができました。
おまつり広場で今一番美しい紅葉の下では「木工作」の作品を作ってもらいました。
いろんな形に切った木で、各自が好きな物を作ります。
2歳の女の子からお母さん、そしてお父さんも童心に返って、素敵な作品がたくさんできました。50個位の材料を用意しましたが、足りない位で回りに落ちている木の枝を切ってあげて作った子もいます。
子ども達の発想力はすばらしく、夢のある力作ばかりです。自然の中で木々のぬくもりを感じてもらえたのではないでしょうか。
ヤキイモ用のたき火のそばでは「焼き板作り」です。
始めに火を使うことについてお互いの注意を確認し合いました。
そして木片をたき火で思い通りの焼き板が出来るか実験をしたところ、残念ながらたき火では焼き板を作るのは難しいことが分かりました。
そのため事前に準備しておいたバーナーで木片に焼き目を付けた後きれいに磨いてアクリル絵の具で思い思いの文字や模様を書きました。
おイモが焼きあがる頃には、皆さんが刻んで持参してくれた野菜を使ったトン汁のいいにおいが漂います。お代わりはできませんでしたが、身近な森で楽しいひと時を過ごしていただけたことと思います。
10月頃よりヒノキ材を集めて、少しずつ加工・制作をしていたハンガーが都合7日間かけて、ようやく完成、本日組立ました。
ヒノキ材は自然のものですから、曲がったり、太さが違ったりしてボルトを通す穴を開けても
いざ試験的に組み立てると穴が合わず、その穴を埋めて別の穴を開けるなどずいぶんと苦労しました。
でも何とか頑丈なハンガーが出来上がりました。
今日の組立には「ロープワーク」では
「プロ」のYさんに手伝ってもらい、支柱の支え棒をしっかりと結んで、ちょっとやそこらでは壊れないものが出来上がりました。
また主柱の天辺には、ペットボトルを半分に切って雨で腐食しないようにしました。
皆さん、今度のヤキイモ大会が「お披露目」になります。どうぞ末永く利用して下さい。
創造の森の貴重種アリマグミが元気がなく、有った種がいつのまにか無くなった現状を、
兵庫県立大学の石田弘明教授に、国内の「貴重種をめぐる問題とその背景」として広い視野でご講演いただきました。
約46億年前に地球が誕生してから初期の生命である単細胞生物・原核生物から大気の変化と共に何代も進化しながら4億前には植物が海から上がり、陸上の生態系が形成されるまでのお話は、不思議な世界を聞いているようでした。
人も同じようにこの生命の歴史の中に組み込まれていることをとても解りやすく、多様な生き物はそれぞれのつながりを持って存在していることを知りました。
絶妙な進化で育まれた生命が現状はどのような状態なのか植物からみました。
日本産植物は約7千種ありこのうちすでに32種が無くなってしまい、約3割の種が消えようとしています。主な要因は次のようなものです。
①開発による生育の破壊
②里地里山における人間活動による減少
③園芸目的の採取
④外来生物の影響
⑤ニホンジカの影響
⑥地球温暖化の影響
具体的に「貴重種の保全・復元の方法」として
①生育環境の保全
②苗の育成と植栽
③安全な場所への移植
を具体的に取り組まれた事例を紹介していただきました。
今回の講演会は、身近な植物が貴重種となってそれがいつのまにか無くなってしまう要因が何であるか、
里山に関わる育成会だけのお話でなく、皆が問題意識を持って対応しないといけない現状を解りやすく学ぶことができました。
午前は先生のお話をお聞きし、午後から創造の森に入って現状を見ていただきました。
(貴重種「アリマグミ」の説明をされる石田先生)⇒
ご参加いただきました皆様方、
私どもと充実したお話をさせていただいてとても嬉しく思っております。
ありがとうございました。
また、創造の森へぜひお越しください。
今年度2回目の秋の創造の森探検が秋晴れの穏やかな日に実施されました。
9月に予定されていた<夏の昆虫採集>が台風のために中止になり、子ども達はとても残念がっていたので、今回への期待はとても大きかったようです。
今回は保護者参加にしたところ、おじいちゃん・お父さんを含めて43名の方が参加されました。
秋のテーマは、
「いろいろな形の葉っぱを集めよう」です。
育成会のメンバーで何度も話し合って、
子ども達に創造の森の木や草を眺めるだけでなく、手に取って見て感じてもらいたいということで、決定しました。
子ども達の列に保護者の方も入っていただき、校長先生に見送られて出発です。
森の入口からは、一列になってヒノキ林へと向かいます。途中の丸太橋では、怖々渡る女の子や面白がって飛び跳ねる男の子など、森の中に子ども達の明るい声が響いていました。
ヒノキ林に到着すると、先生から各班に9種類の葉っぱの形を描いた1枚のシートが渡され、いよいよ葉っぱ探しのスタートです。
すぐに見つかるのはヒノキや松ですが、同じような形の葉でも、葉の周りに鋸歯(ぎざぎざ)があるか無いかはしっかり見ないとわからないので、1枚1枚を真剣に見て探していました。
ほとんどの班が集め終わった頃、お待ちかねの“おにぎりタイム”です。朝、お母さんに作ってもらったおにぎりを、シートに座って柔らかい陽射しを受けながらほおばりました。
ヒノキ林からまた1列になって山道を下り、おまつり広場に到着です。ここでは、先生が用意された画用紙に先ほど集めた葉っぱを貼っていく作業をしました。各班ごとに、素敵なシートが完成です。
最後の質問タイムでは、創造の森の動物や植物に関する質問に活発に手が上がり、森に対する興味・関心のあらわれかと、うれしく思いました。
1年を通して春夏秋冬に訪れる創造の森。
次回はいよいよ最後の冬の探検です。
季節ごとに変化する森の様子と、人間とは違い自然の生き物はどのように寒い冬を過ごすのかを、しっかり感じ取ってもらいたいと思います。
11月8日(日) 兵庫県の西にある「上郡町」で”ひょうご森のまつり2015”が開催されました。
森のインストラクター会が主催する各種展示、木工作、里山整備体験などの手伝いで参加しました。
当日はあいにく雨の為、山での森林整備体験は中止となり、一日中ドングリ、流木、松ぽっくりなどを使って「緑の少年団」や、一般の親子連れなどに木工作の指導をしました。
また会員が作った「サフラン」茶や、生姜湯なども来場者に試飲してもらいました。
木工作は今年の「サマーフェスティバル」での経験があったので、子供たちに教えましたが、子供たちの発想、アイデアなどには感心しました。
また、裏山の「高峰神社」の山に「樹木医」の案内で「ツブラジイ」「モミ」の巨木、その他普段見ない木などを見ることが出来ました。(さすが「樹木医」は樹に関しては博識で恐れ入りました)
子供たちの発想、山の巨木、更に樹木医の説明など、どれもが新鮮な刺激を受けた一日でした
ついこの間まで暑い暑いと言っていましたが、山の木々は秋~冬の準備に入っています。
ヤマグリはすでに地上に落ちて、イノシシが食い散らかしていますし、コナラ、アベマキなどのドングリは早くも来春の芽吹きに備えて根を出しているものもいます。
(さすがに落ち葉はまだ積もっていませんが)
そんな中で、棚田にある古い工作台を作り直すことにしました。
大きなカエデの樹の下に、森の間伐材を利用して作った優れものだったのですが
さすがにずいぶん傷んできました。
2年前のヤキイモ大会では子どもたちが
遊んでいました。
材は森の木々を利用して製材して作るのが本筋でしょうが、あいにく材を伐り出して棚田まで運ぶ手が有りませんし、製材する道具もありません。止む無く市販の資材を使いました。
3日間かかりましたが、おかげで写真の通り立派な工作台が出来ました。
誰が座ってもビクともしません。きっとゾウが乗っても大丈夫!
12月12日のヤキイモ大会にはこの工作台の上で参加者の皆さんにいろんな自然工作をしてもらいます。
お楽しみに!