秋晴れの9月10日、創造の森での2回目の自然学習が実施されました。今回のテーマは昆虫採集という事で、手には捕虫網と虫かごを持っての出発です。
今回は保護者の方にも参加の呼びかけをしたので、6名のお父様を含み18名の参加がありました。
創造の森入口から杉林を通って昆虫採集をする広場に到着。採集の注意を聞いたあといよいよ自由に虫探しが始まります。今年の夏は雨が多く、暑かったせいかこの日は9月にしては虫が少なかったような気がします。
草むらに入ると、小さなバッタがあちらこちらに飛び跳ねて、その度に歓声をあげてみんなが追いかけます。
バッタ・コオロギ・カマキリ・クモ・キチョウ等、子ども達の虫かごの中には創造の森に住む生き物がいっぱいです。
虫好きのお父さんは、童心にかえってバッタを追いかけ、つかまえては子どもを呼びますがせっかく網でつかまえても、手で触って虫かごに入れられない子も多いので、お父さんが「軍手をはめているからそおっとつかめば大丈夫だ」と説明すると、怖々つかんでみて得意げな顔をした時の笑顔は最高でした
その後、お祭り広場に移動して、顕微鏡で採集した虫の目や頭を見てまたまた歓声をあげていました。図鑑で名前を調べたり虫めがねで見たりしていると、あっという間に帰る時間です。
学校への帰り道、まだ興奮気味の子ども達と話をしていて、東山台小学校に来ているこの子達はこんな近くにすばらしい自然があって、本当に幸せだなと思いました。
年に4回、四季折々の自然の変化をしっかり感じ取ってもらいたいですね
8月29日午後から、兵庫県民会館で、兵庫県から認定を受けた生物多様性保全団体の活動発表会が開催されました。12団体の発表の内、育成会は「ナシオン創造の森の生物多様性度を測る」と題する植生調査結果を、当日の最後を締めくくる形で発表を行いました。
SimpsonのD値で、生物多様性度を発表しているところです
育成会以外の団体は県下の貴重種や絶滅危惧種の保全活動の発表でしたが、最後に発表した育成会はナシオン創造の森の植生調査結果から森の整備活動が生物多様性を向上させていることを定量的に実証した発表でした。
また、育成会は当日のポスターセッションでも「ギャップから育まれる落葉樹と草本」と題するポスター発表を行い、10年間にわたるギャップでの毎木調査の結果をポスターにして、ポスターを見に来られた皆様に説明しました。
こちらでも育成会の努力と会員がよく勉強していることに皆さまから称賛をいただきました。
最後に、当日の座長を務められた兵庫県立大学名誉教授の服部保先生から「皆さんの活動は大変レベルの高い活動であり、発表も大変レベルの高い発表でした。」との講評をいただきました。
育成会の出席者は先生の講評の一言によって、今までの苦労が報われた気分になって、三ノ宮の「にしむら珈琲店」でコーヒーで乾杯しました。
この時期のことば「天地始めて粛し(さむし)」の通り、暑さがおさまったように思います。
セミの鳴き声もツクツクホーシだけになり、足元では秋の虫が飛び跳ねるようになりました。ヒヨドリバナ、アキノタムラソウ、オトギリソウにメドハギが咲いています。そして、カキ、クリ、アケビ、が実を付けて、これから食べられるようになるまで待ち遠しいです。
今年はクリの木がどれも沢山の実を付けているけれど、大雨の影響はどうかな?
毬の中の実はだいじょうぶかしら。美味しい実が生って、
森の動物も一杯食べられるよう願っています。そして私も。
樹液が出ているアベマキの木に
コガネムシの仲間にジャノメチョウの仲間がやってきました。
沢山の樹液が出ている所では、喧嘩が絶えません。
今のところ一番強いのはオオスズメバチ。
堅い鎧をまとっているコガネムシも遠慮がち。
これからこのお店にやってくる客を見るのがとても楽しみ。
さあ~。どんどんいらっしゃいませ。お待ちしてま~す。
7月初旬から今日までかかって、5月に塩中のトライやるWEEKで作った14区の階段を更に上に伸ばして、上の方まで全部で29段作りました。
下から見ていると、上の方は斜面が緩やかになっていると思っていたのですが、傾斜は変わらず急で、29段でもまだ上まで必要な感じです。今度会員の皆さんに試して頂き、意見を頂戴したいと思います。
(それにしても、今年の夏は筆者の齢のせいか、それとも特別暑いのか昨年までの階段作りと違い、今日は少々へばりました。)
ナシオン創造の森の入口手前70~80mほどのドンジリ川沿いの柵の中に、「アキグミ」の木が3本ばかりあります。
アキグミは「グミ科グミ属」で、日当たりの良い場所に生えて、やせ地でも育ちます。
葉は表・裏ともに「鱗状毛」(りんじょうもう)で覆われています。裏は「銀白色」です。葉は「全縁」(ギザギザが無い)で、花は4~5月ごろ、果実は10~11月ごろに赤く熟します。
実はヤヤ渋いですが、果実酒などにします。
秋が来て、赤く熟したら皆さん取って是非食べてみてください。