ナシオン創造の森育成会とは

会の理念

 

最初、たった1つの生命が生まれた39億年前。

そして現在、多くの種類の生き物を育んでいる地球。この間、生き物たちは繁栄と絶滅を繰り返してきました。

そして、20万年前から私たち人間が地球にお世話になっています。

そんな地球に感謝と敬意の念を持ってナシオン創造の森育成会は地球にお礼のつもりで、

【ナシオン創造の森】の育成会活動を始めました。

そして私たちを育んでいる地球を大切にする文化を育てみどり豊かな森林を育てることが私たちの基本理念です。  

活動内容

森を育てる活動

「森を育てる活動」は、ナシオン創造の森育成会の中心の活動です。

スギ林、ヒノキ林の間伐、林床の下草刈り、雑木の除伐など行い、暗い樹間に陽の光を入れて、多様な植物が生育できるような環境を整え、生物の多様性を促進することです。創造の森14ヘクタールを区画割りして、整備して森を育成する区画、自然のまま放置して観察・保全する区画、イベントなど行う活用の区画など全部で17区画あります。

森に学ぶ活動

 身近な森は人が関わることで豊かな森として育まれ、人にとっても大切な環境であることを学ぶ活動です。

 主に地元小学生や中学生を対象に活動していますが育成会自身が学ぶ場でもあります。東山台小学校3年生は四季を通じて森の生き物観察や森内の材料を使って絵にし、森に触れる体験をしています。塩瀬中学校2年生の社会貢献実習「トライやる」では「なぜ、森の手入れが必要か」を学び、実際に木の伐倒や草刈りを通じて森との関わりを体験します。また地元住民には講演会で森への理解を深める 活動を行っています。

森を楽しむ活動

森からの恵みを会員と一緒に楽しみながら、一般の方にも森と関わりを持つことができる場を提供しています

春のコバノミツバツツジが咲く頃に、植物を観察しながら手入によっていろいろな恵みが得られることを知っていただき、晩秋には沢山積もった落ち葉で芋を焼きながら、希望者には森の手入れで必要な伐倒体験を実施しています。



三木(さんもく)会

創造の森で育まれる生き物のリスト更新作業。

管理手法によって3か所設定された植生調査地の調査。

この二つをメインに活動し、森に育まれる生き物と環境を把握しています。

得られたデータは、育てる、学ぶ、楽しむ、参画協働の育成会を支えている4つの部活動で役立てています。

参画と協働

ナシオン創造の森育成会は、私たちが自然の中で生きている事実に感謝する気持ちで、【ナシオン創造の森】を大切に育てようとする文化を醸成していきたいと願っています。

お祭りや催事に地元の皆様と一緒に盛り上げたり、グリーン行政に協力したりして、【ナシオン創造の森】が私たちの生活の中に溶け込めば、本望です。


会のあゆみ

1970年代  JR『西宮名塩』駅北側に広がる丘陵地を住宅都市公団が宅地として開発を開始した。 

2001年~  宅地の開発が終り、公団は宅地周辺の山林を「創造の森」として整備開始。

2002年~  創造の森にて公団主導で住民参加の「里山ミニ体験会」を毎月開催された。

      その後、里山活動に関心を寄せる住民も現れ、2003年に東山台自治会が兵庫県パワーアップ事業の助成を受けて、

      里山活動の道具類を揃え、住民自治会主導の里山活動の原型が整った。

2006年~  公団の民営化に伴い、自治会から森の整備活動を行う創造の森管理委員会を結成。

2007年~  同会は自治会組織から独立して、「ナシオン創造の森育成会」を立ち上げ、現在に至っている。

2011年~  ナシオン創造の森の土地はUR都市機構から西宮市へ移管され、西宮市から林内の整備活動の許可を受けている。

2012年   兵庫県生物多様性保全活動プロジェクト団体の認定を受ける。

      前理事長が「緑化功労者」として「国土緑化推進機構理事長賞」を受賞。

      育成会が「ふれあいの森林づくり優良市町村等」として「国土緑化推進機構理事長賞」を受賞。

2016年   環境省より「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定される。

2019年   「自然環境保全活動を通じて環境保全の推進に尽力」した功績を認められ、環境保全功労団体知事表彰を受ける。