生き物が沢山活動していると思われるような初夏の中で、「兵庫県人と自然の博物館」主任研究員 橋本佳延先生をお迎えし、「生物多様性」講演会を開催しました。
参加者31名を迎え、「生物多様性」って何?
複雑に絡み合った沢山の生き物の関係を解きほぐすように先生はわかりやすく説明していただき、このことを基本にして身近にある里山の多様性についてもお話しいただきました。
午後からは、10年間明確な目標と計画性を持って森林整備にあたってきた創造の森へ行きました。
遷移が進み遅れて手を入れた所と、遷移の若い段階で手を入れた所の比較ができ、身近な森では手を入れないと多様性が低くなることを実際の森を見て学ぶことができました。
↑↑急斜面で手を入れにくいために、遷移が進み高木とシダ類の2層構造となり、多様性の回復は期待が難しい区画
↑↑遷移の若い状態で手を入れたので、現在4層構造ができていて、多様性に富む区画
また育成会が新たにはじめたガンピ栽培地も見ていただき、ガンピ栽培と森の多様性をどのようにして進めていくのか。
ガンピ生産性と多様性という難しい課題と向き合うことになりますが、先生からのご助言と、多くの方々にお越しいただき育成会の活動を見ていただことで、次のステップへ踏み出す勇気をいただいたように思います。
少しずつ歩をすすめれば前へ進むことができると思っています。
また多くに方々のご協力の下で活動を進めて参りますが、よろしくお願いいたします。
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SEKI Izuru (月曜日, 12 6月 2017 10:25)
ガンピの植栽と森の姿につきまして、今後の生育と移り変わりに関心をもちました。名塩紙の由緒ある御地(土地柄)での御活動とご尽力に敬服いたします。ガンピの成長過程の観察記事など、引き続き注目しております。