「ナラ枯れ」とは、「ナラ類」「シイ」「カシ類」などが「カキノナガキクイムシ」が媒介する「ナラ菌」と言う病原菌により起こる樹の伝染病です。
この病気にかかると夏の暑い季節に、今まで青々としていた樹々が突然茶色に変色して、翌年の春に芽吹きが出来ず、やがて枯死してしまいます。
この夏、山を眺めて青々とした樹々の間に茶色の樹を見つけたら多分それは、「ナラ枯れ」による被害を受けた樹です。
ナラ枯れ対策はいろいろあります。
樹に事前に「粘着テープ」を張り虫の侵入を防ぐ、
細かい網目のシートを張り侵入を防ぐ(以上は事前の対策)、
樹の幹に殺菌剤を注入して虫を樹の中で殺し被害の拡大を防ぐ方法、
伐採して樹の燻蒸をする(以上は事後の拡大予防策です)
などです。
でも、どの方法も「カキノナガキクイムシ」そのものを樹に侵入する前に駆除はできません。
ナシオン創造の森でも、既に何本か「ナラ枯れ」が出ていて、枯死して倒木したら危険な樹だけを市役所により伐採、燻蒸処理しています。
でもまだ健全な樹で「ナシオン創造の森」としてナラ枯れから何とか守りたい樹もあります。
それは「ご神木」と呼んでいる「アべマキ」の大樹です。
被害予防のため、細かい網目のシートを地上から3m程の高さまで張りました。
これから「カキノナガキクイムシ」の活動する季節ですが、
ムシより小さい網目のシートですから樹への侵入は防ぐことが出来ると思います。
これでしばらく観察をしていこうと考えています。
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