創造の森の貴重種アリマグミが元気がなく、有った種がいつのまにか無くなった現状を、
兵庫県立大学の石田弘明教授に、国内の「貴重種をめぐる問題とその背景」として広い視野でご講演いただきました。
約46億年前に地球が誕生してから初期の生命である単細胞生物・原核生物から大気の変化と共に何代も進化しながら4億前には植物が海から上がり、陸上の生態系が形成されるまでのお話は、不思議な世界を聞いているようでした。
人も同じようにこの生命の歴史の中に組み込まれていることをとても解りやすく、多様な生き物はそれぞれのつながりを持って存在していることを知りました。
絶妙な進化で育まれた生命が現状はどのような状態なのか植物からみました。
日本産植物は約7千種ありこのうちすでに32種が無くなってしまい、約3割の種が消えようとしています。主な要因は次のようなものです。
①開発による生育の破壊
②里地里山における人間活動による減少
③園芸目的の採取
④外来生物の影響
⑤ニホンジカの影響
⑥地球温暖化の影響
具体的に「貴重種の保全・復元の方法」として
①生育環境の保全
②苗の育成と植栽
③安全な場所への移植
を具体的に取り組まれた事例を紹介していただきました。
今回の講演会は、身近な植物が貴重種となってそれがいつのまにか無くなってしまう要因が何であるか、
里山に関わる育成会だけのお話でなく、皆が問題意識を持って対応しないといけない現状を解りやすく学ぶことができました。
午前は先生のお話をお聞きし、午後から創造の森に入って現状を見ていただきました。
(貴重種「アリマグミ」の説明をされる石田先生)⇒
ご参加いただきました皆様方、
私どもと充実したお話をさせていただいてとても嬉しく思っております。
ありがとうございました。
また、創造の森へぜひお越しください。
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