一昨年の10月に育成会主催のセミナー「万葉集と植物」で、講師の服部保先生からいただいた「ぬばたま」(ヒオウギのタネ)から、我が家の庭で今年の夏おそく、見事に花が咲き、10月にタネを結実しました。
←2014/8/28 小西理事長宅の里山風庭園にて開花
「幅の広い葉が扇を開いたように並ぶことからヒオウギ(檜扇)という名前が付けられています。ちなみに檜扇とは、檜の薄片を扇状に合わせた板扇で、宮中の儀式に使われていたものです」
(四季の山野草より引用)
花は朱色でとてもあでやかで目立つ花で、お皿のように平たく花びらが開きます。
まほろばの里に立つ額田王のような美人にたとえられそうです。
ヒオウギの実の中には真っ黒な種ができ、万葉集の枕詞「ぬばたま」はこのことです。
ぬばたまの きそはかへしつこよひさへ われをかへすな みちのながてを 大伴家持
先生から頂戴した「ぬばたま」から、花が咲き、今年18個のタネが採れました。数に限りがありますが、万葉の優雅な世界に浸りたい方に少しずつお譲りします。
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