今年度最初の東山台小学校3年生の創造の森での自然学習が実施されました。
3人の担任の先生は若い先生ばかりで、先日下見で初めて創造の森に入られました。
今年の3年生は3クラスで89名です。各クラスを2班に分けて、6つの班に育成会の会員が一人ずつ付いて、出発しました。
創造の森の入口を入ると、ドンジリ川沿いの道はオオキンケイギクの花でオレンジ色に染まり、子ども達の歓声と笑い声でまるで山が揺れているようでした。
今回の学習の目標は、「創造の森の図鑑を作ろう」です。
お祭り広場を中心に、各班ごとに自由に植物を採集し、持って来た新聞紙にはさんで
袋に入れて持って帰ります。やはり目につく、オオキンケイギク・エゴの花・ヘビイチゴ・スイバ等は人気ですが、タツナミソウやコナスビのようなよほど注意深く見ないと見つからない植物を採っている子がいるのには、驚きました。
ヘビイチゴをかじってみる子、カラスノエンドウでピーピー笛を作って鳴らす子等、アッという間に森での時間は終り、袋にいっぱいの植物を持って学校へ戻りました。
今日さっそく採ってきた植物の名前や特徴を図鑑で調べて、自分だけのシートを作るそうです。
先生方にとっても、初めての経験だったようですが、先生自身も楽しそうにされていたので、これからの1年間の自然学習が一層楽しみになりました。
コメントをお書きください
雑草好き (水曜日, 28 5月 2014 21:04)
はじめまして
オオキンケイギクで検索していたら、少し気になったのでコメントを残します。
オオキンケイギクを駆除する活動の記事かと思って読んでいたらどうも違うようですね。
え〜〜っと、オオキンケイギクは外来生物法で特定外来生物に指定されていまして全国的に駆除が進められています。
せっかく森の整備・保全活動を目標に掲げられているのですから、外来種問題にも関心を向けていただけたらと思います。
小西一郎 (日曜日, 01 6月 2014 07:49)
コメント、ありがとうございました。
確かに私たちのブログ文章では、ご覧いただいた皆様に誤解を与える内容だと、反省しています。ご指摘、ありがたく思っております。
ご指摘のオオキンケイギクをはじめ、特定外来種の件につきましては、私たち育成会の内部でも意識しておりまして、特に身近にあちこちでこの時期にわが世の春と咲き誇っているオオキンケイギクには私たちのフィールド内で管理しているところです。
私たちのフィールドでは、オオキンケイギクは5月の初めから約1ケ月間、花をつけます。ちょうどこの頃に、地元の団地内の小学校の小3生の自然体験学習があり、育成会がそのサポートをさせていただいておりますので、児童たちを林内へ連れて行く途中、オオキンケイギクが咲いている河川敷を歩きます。団地の子どもたちは、特定外来種とはいえ、このように一面に花が咲いている中を歩く機会が少ないものですから、毎年、この春の自然体験学習が済むまではオオキンケイギクの駆除をせずに、花を咲かせておきます。そして、自然体験学習が終わると数日後に、育成会がゲストティーチャーとして学校で小3年生の授業を受け持ち、児童たちが自然体験学習で見つけた草花の図鑑作りを指導することになりますが、この時に、初めて児童たちにオオキンケイギクは外国からやって来て、昔から日本で咲いている日本のタンポポやナデシコなどを隅っこの方へ追いやってしまう、厚かましいヤツであることを教えます。他にもオオハンゴンソウ・アレチウリやアライグマ・ウシガエル・ブルーギルなども特定外来種であることを話し、それらを見つけた時の対応も教えています。
そして、ご指摘のオオキンケイギクは自然体験学習が終われば、河川敷の草刈りをして除草しています。
育成会では、ヒトが入る場所では、5~6月、8~9月の2回、草刈りを実施しています。
オオキンケイギクにとっては、花が咲いて結実する前(5~6月)に1回、その後、栄養繁殖して茎葉が新しく伸びてきたころ(8~9月)にもう1回草刈りをするわけです。
このようにして、毎年、根から出てくる個体の花は咲かせますが、タネは作らさせず、栄養個体も年2回の刈り取りをするために、オキンケイギクの花が咲く量は、毎年前年の10%くらい少なくなってきていますし、オオキンケイギクの繁殖場所が広がっていくことはないように努めておりますので、ご安心ください。
ただ今のところ、労力と生態系への影響から、オオキンケイギクの早急な根絶を目指して、根絶やしの除去や、除草剤の使用までは考えておりません。
もし、他にいい方法をご存知でしたら、ご教示いただければ幸いです。
2014年6月1日 ナシオン創造の森育成会 理事長 小西一郎