【三木会】ギャップって何?

【創造の森】には三か所に調査地(ABC)を設定していますが、もう一つ育成会では「ギャップ」と呼んでいる所があります。

鬱蒼とした森の中で大きな木などが倒れてスポットライトを当てたように陽が入り、他と違った状態になることをギャップ(gap)といいます。

 

「創造の森」の中にこのギャップを人工的に作り出しました。2003年のことです。

当時は約100㎡に生育している植物を全て取り除き、そこだけがさんさんと陽が降り注ぐようになりました。

創造の森のギャップ
明るい陽が射し込むギャップ

 

当初はこれからどのような植物が出現し、遷移していくのか見ていくのが目的でした。

すると、森の他では見られない草花が出てきました。これは大切に維持していかなくては、ということでもとの暗い所にならないように常緑の木やシダを刈ってきました。

計画通り昨年まで草花は維持できています。また、この種を維持することでギャップ以前よりもいろいろな種類の植物が育っています。

 

今年は来月に調査を予定しています。

 

 

きょうは、設定から11年経過し正確な広さを測定しました。77.8㎡でした。

形はいびつですが、長年調べてきた植物は、この枠内で大切に育まれています。

測定後は常緑のウラジロやヒサカキ、ネズミモチを伐りました。