「やきいも作り&木こりに挑戦」を多くのご応募をいただき開催しました。
今回は「やきいも作り」と「木こりに挑戦」とネーミングされた里山整備体験を実施し、参加者は事前に申し込んだプログラムに挑戦しました。
「やきいも作り」グループはサツマイモを新聞紙で包み水につけてアルミホイルで包む作業から参加者にしていただきました。熾火(おきび)の中に入れて待つこと約40分、美味しいやきいものできあがりです。焼き上がる時間を利用して創造の森のポイント巡り散策をしました。
「木こりに挑戦」グループは、保護者10人、小学生15人(年中組など含む)で、これを4班に分けました。
最初に、なぜ樹を伐るか簡単に説明してから、いよいよ伐採開始です。
小学低学年が中心でしたので、伐採技術や、道具の使い方などはさておき、楽しんでもらうことと、事故、けがが無いようにすることを目標にしました。
小さな子供はまだ「力」が足りず、ノコギリ、ハサミなどは大人のようにはいきませんが、小さいなりに頑張って伐っている姿は「ほほえましい」ものです。
小学高学年になると、「なにくそ!」と言う気持ちが出て、ちょっと大きな樹もなんとか最後の枝葉の処理まで頑張ってくれました。子供たちが樹を伐る大切さや、楽しさを少しでも「肌」で感じてもらえたなら、「木こりに挑戦」は成功と言っていいでしょう。
帰りは、落ちかけた黄葉の樹々で気分を癒しながら、「やきいも」の待つお祭り広場に向かいました。
プログラム終了後は、今回はコロナウイルス感染防止のため飲食は行わず、やきいもと記念キーホルダーをお土産として持ち帰っていただきました。
10月24日(土)は久しぶりの山の定例活動でした。
暑くも、寒くもなく山の活動には良い季節がようやく来ました。
今日は7区(交付金の対象区)の除伐です。会員は林床に広がる「コシダ」刈りと、樹の伐採に分かれ作業しました。
その中で、今日紹介するのは、径28cmの「ヤマモモ」の伐採です。
先ず、樹齢30年以上と思われる二又で、枝・葉が張って大きく影を作っている「ヤマモモ」を選択します。
次に伐倒方向の「かかり木」(伐倒した樹が他の樹に掛かって途中で止ってしまう事)になるような周りの樹を整理します。
その準備が終わったら、チェーンソー(Sさん担当)での伐採に入ります。
倒れる方向に直角に「受け口}を作り、「追い切り」で、基本通り周りの安全を確認しながら作業を進めれば自然と倒れます。(自然に倒れると言ってもチェーンソーの技術があればこそですが)
枝・葉が大きく広がり、張っているので樹高はそれほどありませんが、小木をなぎ倒して倒れる様は「見もの」で何回経験しても身が震え、その時は、これが山の作業の醍醐味かな(?)と感じたりもします。
参考:「ヤマモモ」は雌雄異株で、6月ごろ真っ赤な実を着けます。また、葉は「全縁」(葉のギザギザが無いもの)で、枝先に集まって着く常緑樹です。
よく似た樹に「ホルトノキ」があります。(東山台小東側の坂道の途中に植栽あり)
ホルトノキは、一年中ちらほらと赤い紅葉した下葉がみられる。実はオリーブに似て、冬に「黒紫色」に熟す。葉は「鋸歯が」あり、ヤマモモと区別がつきます。
1年間に4回、“創造の森で生き物や植物に直接触れて季節ごとの自然の変化を感じてもらいたい”と始まった環境学習ですが、今年はコロナウイルスの影響で5月に予定していた“第1回自然学習(春)は残念ながら中止となりました。
コロナ感染が少し落ち着いた9月になって、やっと自然学習が実施できることになりました。
今の3年生にとっては初めての創造の森なので、現地へ行く前にオリエンテーションとして、9月30日(水)に体育館で中尾理事長から3年生全員にスライドを見ながら、“創造の森ってどんなところ?”と、わかりやすく説明をしました。
子供達の興味と期待が膨らむ中、いよいよ日程の調整ですが、例年なら1学年全員で1日で実施していた創造の森探検ですが、今年は密を避けるため1クラスずつ3日に分けて行くことになりました。
10月5日(月) 3組
7日(水) 1組
19日(月) 2組(9日が雨天の為順延)
今回は”昆虫採集“をすることになり、手に手に捕虫網と虫かごを持って出発です。
各クラスお父さんを含めて10数名の保護者の方も参加していただき、木々が少し色づいて秋の気配の創造の森に、子供達の元気な声が響き渡りました。鳥の声と虫の鳴き声を聞きながら、昆虫採集の広場に着くとしばらくは虫を探して自由に走り回りました。
軍手でバッタやカマキリを捕まえる子、怖がって触ろうとしない子など様々でしたが、オオカマキリ・ツチイナゴ・キタキチョウ・オンブバッタ等採集した虫を全員で観察して名前を確認した後は、虫は元の場所に返してあげました。
帰り道では、色づいた野ブドウやアケビ、スズメウリそして虫こぶ等も見て、初秋の創造の森を楽しんでくれたようです。
自然界はこれから冬に向かってどんどん様子を変えていきます。
次に子供達が森に来た時、季節の変化をどんな風に感じたかを聞くのを、とても楽しみにしています。
雨が続き、19日振りに作業をしました。
今日は、500本ほど育っているガンピ植栽地の手入れをしました。
ガンピは和紙の原料として利用するため、樹皮に傷がつかないように、刺を持っている植物や蔦植物を取り除きます。
ニガイチゴ、イヌザンショウ、ヤマイバラ、サルトリイバラ、ナツツタ、ヘクゾカズラ、ススキなどがありました。どれも開けた日当たりの良い所に生育する植物で、ガンピを植えた初期段階の植生です。
ガンピと一緒にコバノミツバツツジ、リョウブ、エゴノキ、コツクバネウツギなども育っています。ガンピと同じまだ背丈が2mほどです。
これらの木が大きく育つと日蔭ができ、初期段階の植物は少なくなり、本来、ガンピを山で見られるのと同じような自然状態で育つように手入れをしています。
ガンピの手入れの後は、今回の雨で沢の一部が土砂で埋まっている所が2か所ありました。
一つは回復させましたが、もう一つは流れを戻したのですが、完全に土砂を除くことができず、水が引いた時に行うことにしました。
土砂の中に小さいサワガニが3匹いましたよ!!