初冬の創造の森の棚田に29名の地域の方と育成会11名が集まって恒例のやきいも大会の始まりです。
寒さはそれほど厳しくなく、まずまずのお天気です。
さっそく、4つのプログラムに分かれていただきました。
1.創造の森散策
2.森林整備体験
3.木工クラフト
4.やきいも作り、飯ごう炊さん
参加の皆さんがどのプログラムを希望されるか、育成会はドキドキしながら成り行きを見守っているのですが、今年は「森林整備体験」が多い!!
これは嬉しい驚きでした。
さっそくグループに分かれて活動開始です。
「創造の森散策」
大人2名、中学生2名、6歳児1名でゆっくり歩きながら創造の森の半分ほどを散策しました。
イヌガシ、クロモジの香りを嗅ぐことでクスノキ科の仲間だと納得。
赤い実、紫の実、五角形の模様の袋を開けると、あららら・・・。
小さい種がこぼれ落ちた。これらの種子が鳥や風で森のあちこちに運ばれ、住みよい所で根付く。
これから寒い冬になるというのに成虫になったウスタビガ。育った繭に卵を産み付けて今どうしているのかしら。
枯れた松に穴をあけたアオゲラは、ここで子育てをして森のどこかで親子が暮らしている。
和紙の原料になるガンピを植えてあるのを見ながら、森の一番高い所まで行きました。
いろいろ木があり、そこで様々な生き物が暮らしているのをほんの少しだけどゆっくり歩きながら観察し、森の生き物のことに思いを巡らしました。
「森林整備体験」
子どもさんが、たくさん参加してくれました。ぶかぶかのヘルメットをかぶって大人用のノコを持って、木の伐採にチャレンジです。
短い時間でしたが、気持ちの良い森作りに関わった感想はどうだったでしょうか?
「木工クラフト」
この日を待つかのように、真っ黄色に紅葉した紅葉の木の下で、工作をしました。
今回は、①クリスマスリース ②ミニツリー ③木のネズミなどから好きな物を選んで作ってもらいました。
大人に混ざって小さな子ども達も参加して、準備した材料を使って思い思いに飾っていきました。材料はほとんどが、創造の森で作業した時に手に入れた物です。
1人でいくつも作って満足気な子や、お母さんの中には売り物になると思うくらい素敵な作品ができました。
風で枯れ葉が舞う中に子ども達の明るくはしゃぐ声が響き渡っていました。
「やきいも作りと飯ごう炊さん」に2家族4名が挑戦して頂きました。
飯ごうにお米と水を入れマッチで新聞紙に火をつけ、小枝が燃えて火が大きくなり飯ごうから湯気が出だしたときに聴診器でお米が炊けていくボコボコという音を聞きました。
うっすらとお焦げがある美味しいご飯が炊けました(ちょっとかためだったかな?)。
野外で食べたできたてのやきいもとおにぎりの味は格別でした。
参加の皆さんは、きっといろいろな方向から森の楽しさに気づいていただけたことと思います。
またの機会には、ぜひ違うプログラムにもチャレンジしてみてください。
育成会のメンバーも、たくさんの方々と一緒に森で過ごすことを
心から楽しみにしています。
どうもありがとうございました。
良いお年をお迎えください。
第3回目の秋の創造の森探検は、“葉っぱの形”をテーマに最初11日に実施予定でしたが、出発したものの突然の雷雨に会い、残念ながら途中で中止となりました。
2日後の13日は、快晴の青空となり雨でしっとりとした森が元気な子供たちを迎えてくれました。
お父さんを含む保護者の方も30名近く参加していただき、にぎやかに今日の目的地のヒノキ林に到着です。
今回は、葉っぱにも色々な形や感触がある事を知ってもらいたいと思い、各班で“葉っぱの形見本シート”を持って自由に集めてもらいました。
同じ形の葉でも、回りにギザギザのあるもの(鋸歯縁)と、無くてつるんとしているもの(全縁)があることを初めて知って感動している姿に、見ている私達もうれしくなりました。
そしてお楽しみの、“おにぎりタイム”が終わると、おまつり広場へと戻りました。
広場では、育成会の人から、木や葉の特徴や働きについて分かりやすく話をしていただくと、質問の手がたくさん上がりました。
そして、いよいよ班ごとに画用紙の上に集めてきた葉っぱを貼り付けていきます。同じような葉っぱを使っているのに、班によって違う色々なシートができたのには、びっくりしました。
秋晴れの一日、赤や黄に紅葉した創造の森をみんな楽しんでくれたことでしょう。
いよいよ次は、最後の“冬の創造の森探検”です。また、姿を変えた森がみんなを待っていることでしょう。
10月26日(土)、前日までの雨も止み、曇り空ながらやや暑い朝を迎えました。
2017年,2018年と雨で中止した「木の伐採体験会」でしたが、ようやく実施の運びとなりました。参加者は、大人(男性)3名と、塩中2年生の1名です。
ノコギリなどの装備を確かめた後、準備体操、現地のヒノキ林まで行きます。
林では2班に分けて、それぞれ選定したヒノキ(径約20cm)を2本ずつ伐倒しました。一方は割合平地に近い場所、一方は斜面地です。まずヒノキの傾きを調べ、伐倒方向を決めます。
次に伐倒方向にひっぱるロープを出来るだけ樹の上部に結び、張ります。
さて次は「受け口」(伐倒方向に三角形の切り口を作る)を水平に設定して、ノコギリで切り取ります。
(水平に切ることはかなり難しいです)
できたら、今度は、反対側から「追い口」(受け口の三角形に向かって切込みを入れる事。)です。
この切込みで、傾きの読みと、「受け口」「追い口」伐り方が正しければ、ロープの引っ張る方向に伐倒できます。
参加者の感想は、雨で幹が湿っており、ノコギリが軽く動かなかったこと、伐倒した時の「ドス~ン」と言う、幹と枝が一緒に倒れ地面で立てる音が感動的だったとのことでした。
少し慣れた育成会の会員でさえ、今も樹が倒れる音には感動します。
倒れた後は、幹の「輪切り」(樹を一定の長さに切ること)をし一定の場所に積み、、枝・葉は20~30cmに切り刻みます。
これで、伐倒作業は終了です。一本全部処理するのに5~6人がかりで、約一時間ぐらいかかったでしょうか?
おそらく、ノコギリ作業は意外と「しんどい」ことや、山中での作業の大変さを肌で感じられたのではないでしょうか?
我々は、一本一本このようにナシオン創造の森に人の手を入れ整備をして、元気な森に維持したり、
結果として「生物の多様性」を保ち、増やしたいと願っております。
我々の小さな努力が、将来の世代に少しでも役立てば、うれしい限りです。
今日の午後から雨が上がったので、10月26日(土)にある「木の伐採体験会」の伐採予定地「ヒノキ林」にある谷筋の「橋」が腐って危ないので、架け替えました。
先ず、腐った橋の木を取り除きます。
その後新しく架ける橋用の木を探しましたが、以前切って積んである木はすべて腐って使い物になりませんでしたので、新たにヒノキを伐ることにして、2本伐りました。
伐ったのですが一本は「かかり木」となって、これを外すのが大変でした。
更に伐った樹を橋の場所まで運ぶのが重くて苦労しました。
次に橋を架けるわけですが、太さが全部違うため、上下反対にしたり、回して止めしたり、渡る橋をあまり凸凹無いように、また隙間の無いように調整するのも試行錯誤です。
そんなこんなで,何とか立派な橋が出来ました。これで3年ぐらいは保つかな?